マトスポブログ
サハラマラソン参戦記録 vol.9(全4ページ)
選手紹介と第3ステージスタート
さて、いよいよ予定のスタート時刻が迫ってきたが、3日目にもなるとみな大会に慣れてきたのか集まりが悪い。
もう定刻スタートは無理だなと考え始めた頃、ようやくパトリック氏が喋り始める。
先ず、現在の総合成績の上位者の発表。
上位はやはりモロッコの選手で争われている様子。女子部門はフランス人選手とアメリカ人選手の一騎打ちのようだ。
凄いなーと思いつつ、我々にはあまり関係がない話なので気のない拍手を送る。
続いて参加している著名人の紹介。
先ずフランスの格闘家。続いてイギリスの俳優さん。飛行機でも一緒になった韓国の女優さん。
そして、もう一人。ゼッケンナンバー29。私の真後ろにいた上品そうな小柄な男性が紹介される。
このときは彼の紹介を聞き取れず、何者かわからなかったが、彼とは後に縁ができる。
この後いつもの通り「Happy Birthday」を歌い、予想通り(?)定刻を6分程送れてスタート。
初日あれだけ興奮したヘリの超低空撮影もボバリングの騒音も、折り返しを迎えたこの3日目にはもう何も感じれず惰性で手を振る。
スタート後の儀式を終え、フラットな8km弱を50分程で駆け抜ける。
そして歩を緩め、お待ちかねの砂丘群に突入。
ロードマップ通り、初日に比べると砂丘そのもののサイズが小さく、高低差もそれほど大きくはない。
だが今日は風が一切ないため、体に熱がこもる。思えば、初日の大砂丘の唯一の救いは風があったことだ。
暑さ自体も早朝に感じたとおりかなりのもの。サングラスをしているにも関わらず日差しが眩しい。
きっと今日は私の人生においての最高気温を更新する一日となるだろう。
2枚とも10時頃に撮影した写真である。見ているだけで暑くなってくる。
砂丘の入口から3km程で第1チェックポイントなので、一先ずそこまでは休まずに行く。
スタートから1時間40分強。配水を受けた1.5Lの水の残量が心許なくなってきた頃、第1チェックポイントに辿り着いた。