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トロッフェ・バラッキとは?

トロッフェ・バラッキ(伊:Trofeo Baracchi)の名称の由来は、古くは1941年から1991年までイタリアで開催された歴史ある大会の名前から来ています。現在日本国内では種目名として扱われ、俗称でトロバラと呼ばれています。


種目について

ロードレースやエンデューロと比べて一般的に殆ど馴染みの無い種目ですが、簡単にいうと、2名1組のチームで走るタイムトライアル(伊:Cronocoppie)競技のことです。
タイムトライアルは個人が規定の周回数を走りそのゴールタイムを競うものですが、トロバラでは2名1組のチームで同時に走り、チームの2番目にゴールしたライダーのゴールタイムを競います。2名の距離差が5秒以内を保っていることがルールとなっており、どちらかが突出したスピードを持っていても一方のライダーがそれに付いていくことが出来なければ失格になってしまう、一見ハードな印象の種目です。

しかし裏を返せば、スピード自慢のライダーでもパートナーとの相性が良くなければ最悪失格になってしまうので、スピードだけが勝負の競技とは異なり、チームワークの良さが順位に繋がることがトロバラの魅力です。エンデューロにおいてもチームワークが問われますが、トロバラの場合は交代ではなく同時に走るので、よりお互いの息が合うよう走ることが求められます。
スピード自慢のライダー2人組の場合、お互い『パートナーの足を引っ張りたくない』と思う気持ちが刺激を与えあい、結果いつも以上の力が出るといったことがありますが、トロッフェ・バラッキならではでないでしょうか。


トロバラに興味のある方はぜひ参加してください!

現在日本国内でトロバラが行われているレースイベントは非常に少なく、上記に挙げたルールはスズカ8時間エンデューロがオリジナルです。スズカ8時間エンデューロにおいてトロバラは2004年から今年(2014年)で11回目の開催となり、まだまだ知名度の低い種目ですが、だからこそベテランでなくても入賞の可能性が大いにあります。
普段のレースでタイムトライアルに参加している方も、そうでない方でも、『思い切って参加してみたらいつもの種目と違って新鮮で面白かった!』ときっと感じていただけると思いますので、どうぞお気軽に参加してください!