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Post on 2015.07.22
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サハラマラソン参戦記録 vol.19

2014年4月、弊社の社員である尾西基樹30歳(独身)が、世界で最も過酷とされるサハラマラソンに参戦した記録譚、第19回。

前回に引き続き、今回もサハラマラソン後日談です。
弊社尾西、大いにはっちゃけております!

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4月13日 記念品の受取り。そして世界遺産へ

完走Tシャツとグッツ販売所

午前7時頃。朝日を受け、夢うつつの中で朝の準備に向けて思考が巡る。
「・・・朝か。食事の準備をしないと。」
湯を沸かすのが面倒だなとまどろんでいるところでハッとして覚醒する。

・・・天井が白い。ここはテントではない?
辺りを見渡してようやく自分の状況が把握でき、思わず声を出して笑った。
ここは砂漠の53番テントではない。ワルザザートのイビスホテルの一室だ。
既に起床していたルームメイトのN森さんは驚き、「どうしたんですか?」と私に問う。
砂漠での9日間の寝泊りの末、とんだ習慣がついてしまったことを彼に伝える。
すると彼は、昨夜の酒宴で彼と同じくリタイアになった選手が発したのと同じ言葉を返した。

「羨ましいですね。」
ああ・・そうだな。これはやり遂げたこそなのだ。幸せなことだ。
起床し、そのまま食事へと向う。

レストランはすでに多くの選手で溢れかえっている。
朝食は昨夜と同じくブッフェ形式。料理を取りながら他の選手に先程の体験を話すとみなうんうんと笑って肯く。
レストラン内は混雑していたので、外に出てに仲間数人とプールサイドの席につく。※写真提供F岡さん

プールサイドには沢山の猫。ここワルザザートは猫が数多くいるという。

モーニングコーヒー。焼きたてのパンとバター、チョコソースのなんと美味いことか。
プールサイドではくつろいでいる選手が多く見られる。ああ素晴らしきスローライフ・・。

食事を終え、エレベータに乗ろうというところで53番テントのS本さんに呼び止められる。
ワルザザートからほど近い町にある世界遺産「アイト・ベン・ハッドゥ」への行き方を尋ねられる。
今日その世界遺産に行くことはずっと以前から計画しており、そのことを昨日の宴で話していたのを覚えていたのであろう。
彼に大体の行き方を伝える。どうやら日本人選手の多くは世界遺産への観光を考えているようだ。

部屋に戻り身支度を整える。記念品である完走Tシャツ受取りの準備だ。
受取りはこのイビスホテルから歩いて10分程の別のホテルで行われる。
どうやら受取りの他に、大会のグッズ販売も行われるようなので現金も持って行く。
勝負着のソチ四輪Tシャツに着替え、スーツケースからあるモノを取り出す。

そう!

ライトセーバーである!!※しかも2本

映画「STAR WARS」シリーズでお馴染みのあの光る剣である。
私の友人には知っている人も多いのだが、私はこの「STAR WARS」の大ファンなのだ。
ただしただ好きだというだけでこんなかさ張るものを2つもスーツケースの限られスペースに詰め込んできたわけではない。
実はここワルザザートは「STAR WARS」のロケ地として使用されていたのだ。
こんな偶然、こんな大チャンスをファンの私が見過ごす訳にはいかない!
ライトセーバー片手に(両手だけど)ワルザザートを歩き、そして記念撮影を行わなければ・・!
これはサハラマラソンの終着地点がここと知ったときからずっと計画していた。こういうことは本当にマメに考えるものだと自分で感心する・・。

このライトセーバーはスイッチを入れると刀身が光り、音を発する。
誤ってスイッチが入らないように取り付けたカバーを外し、試運転。2本とも問題ないようだ。
ビニール製のナップサックにライトセーバーと財布を放り込みロビーへ向う。
ロビーには日本人選手がうろうろとしていたのでさっそくライトセーバーを見せびらかす。
経験上、一緒になって遊んでくれる方はそれ程多くはないのだが、流石ここまで来た野郎ども。男の浪漫を理解してけっこうノッてくれる。
ちなみに上記は男性の反応。女性陣は興味ないようだ。

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