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Post on 2015.06.03
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サハラマラソン参戦記録 vol.17

2014年4月、弊社の社員である尾西基樹30歳(独身)が、世界で最も過酷とされるサハラマラソンに参戦した記録譚、第17回。

少し間が空いている間に、2015年度のサハラマラソンが終わってしまいましたね。。。
ですがこの参戦記録はもう少し続きます!
今回はチャリティーステージの様子をご覧ください。

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4月12日

チャリティーステージ-7.7km/制限時間 なし

それぞれの総合成績

サハラで過ごす最後の朝だ。
いつも通り朝6時頃に目を覚ます。9時30分のスタートには早過ぎるが習慣化しているので仕方がない。
野営も今日で9日目。本日のチャリティーステージを終えればいよいよ旅の垢を落すことができる。
旅立ちに相応しい美しい朝日。そして砂と汗と日焼けでくたびれた私の姿をご覧ください。

最後の食事、兼完走のお祝いとして尾西のご飯の赤飯を食べる。
喉を通すのが大変だったが、親友からもらった胡麻などで味を変えて無理やり詰め込む。

全ステージの総合リザルト(成績表)が掲示されているとの情報を受け、自分の結果を見に向かう。
リザルトの掲示板は選手テント群とメディカルテントの間に存在し、掲示自体も毎日あったのだが、
私くらいのレベルだとその日ごとの順位やタイムを確認する必要性がなかったため、ここまでは無縁だった。

掲示板にはリザルトがズラーっと並んでいる。先ず第5ステージの結果。続いて総合成績の順で掲示しているようだ。
うーん、探すのが面倒だな。
一考した後、一番後ろからNo.1024を探し始める。そして数枚目であっさりと自分の名を見つけてしまう。

830 1024 ONISHI Motoki  H JPN 62H38’11″ 42H10’34″ 3.82
左から順位、ゼッケン、氏名、性別、国籍、総合時間、トップ差、ペナルティ(私はないので空欄)、平均時速

830位か・・。完走は917名なのでやはり下の下だ。初めから分かっていたことだがやはり少し悔しい。
と、そこへ旅人Mさんと「TeamAHO」のI田さんがやって来る。彼らも成績の確認をしに来たようだ。
どこを探せばいいのか迷っていたようなので、「 一番下から探すのがいいですよ! 」とアドバイスを送る。
実は先程自分の成績を確認した際に彼らの結果も目に入っていたのでどの辺りに居るか知っていたのだ。

私のアドバイスに従い、左端にあるリザルトの一番下を覗き込む彼ら。そして2人同時に破顔。
なんと旅人Mさんが 916位、I田さんが 917位。そう、ブービーとビリのワンツーフィニッシュなのだ!
3人でしばし大爆笑。
ちなみに彼とI田さんは昨日コースロストに陥ったが、それでも諦めずなんとか制限時間ギリギリでフィニッシュに到達した。
彼らの度重なるミラクルへのオチを担当ができたことに満足し、テントへ戻る。
なんだか精悍になった旅人Mさん。彼はこの後も世界一周の旅を続ける。

ちなみに総合1、3位は地元モロッコ、2位はヨルダンの選手。応援していたゼッケンNo.1のモハマド選手は3位だった。
総合と女性、年代別の各部門上位に賞金。総合4~10位と各ステージの1位には次回の出場費の割引き権が与えられる。
写真向かって左から総合の3位(モハマド選手)、1位、2位。

日本人トップはS村さんの総合51位。ステージが進み上位の選手が苦しくなっていくところを狙って順位を追い上げていったという彼だが、
最終第5ステージは起伏が緩く気温も低かったためスピードある選手が優位となり、目標とされていた50位には僅かに届かなかった。
その結果があっても我々の前では明るく振舞っておられたが、後日どれ程悔しい思いをされていたかを知り、尊敬の念を禁じえなかった。

その他、年代別の60代男性部門で登山家・H本さんが2位。我がテントのK池さんが日本人2位の総合166位だった。
せっかくなのでここで9日間ともに同じテントで過ごし、苦しさも完走の歓びも分ちあった我が53番テントの5名を紹介させていただく。

写真手前から大阪のS和さん46歳。総合901位。
大阪である医院の経営をされている。国内のステージ型レースへの参加等、サハラマラソンへ向け確かな準備をされていた。
だがレース序盤に負傷し、痛みと戦い常に苦悶の表情を浮かべる厳しいレースとなる。
医療品の知識が豊富で、彼の勧めでいただいた足クリームは私を大いに助けてくれた。
生来の潔癖症とは本人の言だが、サハラに来て汚れが気にならない自分自身に驚いていた様子。
でも毎日ちゃんと体中をキレイに拭いていましたよね?隣がどろどろ上等の私で申し訳ありませんでした。

続いて広島のK池さん42歳。総合166位。
我がテントの雄である。私と同じく広島カープファンであり、カープのビジターユニフォームで走る。
フルマラソンはサブ3。怪我で大会前はほとんど練習ができず、さらに今回も写真撮影で頻繁に立ち止まってこの順位。恐ろしいお方だ。
彼のボトルには奥さんと娘さんのプリクラが貼っている。顔面の激しいむくみや施術担当医の流血事件などネタにも事欠かない。
奥様から届く毎日のカープ情報とトイレットペーパーの件、本当にありがとうございました。
ほっぺタウンの前で!~2014年サハラマラソンを完走したぞ!!!~

そして日本人最年少、福岡のRくん。22歳。総合833位。
現役の大学生。留学などを経て得た英語力で我々を助けてくれた。
軽量重視装備で完走を果たす。だが極めて薄いそのバックパックは所々破れ、食料も十分ではなかった。
それでも周りが彼を援けたのはその人柄ゆえであろう。カロリー稼ぎがグミや飴で、更にそれが溶けたのには笑ったけどね。
ちなみに私より総合順位が3つ下だったばかりに「 R、ジュース買ってこいよ! 」と後々まで弄られ続けるハメとなる。
もげし突撃リポート 好き嫌い関係なく学びましょう

最後に福岡のF岡さん43歳。総合852位。
走力はあるのに水を捨てたり食料を捨てたりで何度も痛い目を見る懲りないお方。割と弱音を吐く。
レース中のライバル設定はもちろん、彼のブログとこの参戦記でお互い上げて落すを繰り返すまさに宿敵。
私、K池さん、F岡さんは独りを好む性質だが、なぜかよく3人でいるのでF岡さんに”寂しがり屋の一匹狼三人衆”と称される。
第30回大会も出場されるらしいが多分またやらかすので、周りが迷惑しないよう安全祈願と御守りを贈っておく。
窓際ビジネスマンの戯言 サハラマラソン2014~2015→ジャングルマラソン2016

苦楽を共にした仲間は年齢や地位など関係なく打算のない付き合いができる。
過去の経験でそのことはよく知っている。彼らともそういった付き合いが続いてゆくであろう。

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