マトスポブログ

サハラマラソン参戦記録 vol.7(全4ページ)

少し広くなったテント内を眺めながらビタミン剤を飲み、本日の朝食である牛丼とみそ汁をお腹に入れる。
食事中、テントが三人一組のベルベルストリームアタックによって引っぺがされる。
しかしみな気にせず食事や準備を続けている。みなすでに環境に適応し始めていた。

水の受取りは上下長袖黒タイツの変態ルックで完了。レース着に着替えて足のケアを行う。
足の指を1本ずつテーピングしている最中、ノートを持った一人の女性スタッフがこちらに近づいてきた。

「 おはよう、いい朝ね。貴方にインタビューをしたいんだけど、今大丈夫かしら? 」

問題ないよーと答え、留学生のRくんを呼んで通訳を強要・・もといお願いした。
彼はアメリカの大学に留学しており、その英語力は細かいニュアンスまで上手く伝えてくれる。迫る卒業に際し、このサハラマラソンを志したそうだ。

「 昨日のレースはとても過酷なものとなったけど、貴方はどう感じた? 」

「 楽勝だったね。なにせあの大砂丘を体感したくてこのレースに参加したんだ。まああんなの二度とごめんだけどね。 」などと、調子の良いことを言っていたら

「 へー凄いわね(笑)。タイムは良かったの? 」 → 「 く、9時間丁度くらい・・ 」と、しっかり墓穴を掘るハメとなった。

彼女はそれでも「 素晴らしいタイムだわ! 」と、お世辞を忘れず、幾つかの雑談の後、毛虫の説明文を書き取り去って行った。

彼女どこかで見たことのあるなー誰だったかなーと呟いていると、Rくんが進行のお姉さんですよと教えてくれた。
ああっ!パトリック氏の傍らにいつも居る女性だ。
壇上でパトリック氏がフランス語で話し、彼女がそれを英語に訳して進行するのがこの大会の常だ。
彼女からのインタビューであれば、もしかしたら公式サイトに載るんじゃないですか!?と、Rくんにもて囃されて嬉しがっていたが、未だに掲載されていない。なぜだ!

スタートへ向かう選手がぼちぼちと出てきたので、私も思い腰を上げて福岡のF岡さんとともにスタートのエアアーチへと向かう。
途中、F岡さんがリーシアという彼お気に入りの女性スタッフに呼び止められる。F岡さんのゼッケンの付け方がよくないようで、その注意らしかった。

自分は大丈夫かなとゼッケンの再確認を行い、目を上げるとF岡さんがリーシアに思いっきりデレデレしていた。
「 尾西尾西、リーシアとツーショットで撮って(笑) 」
そう言ってカメラを手渡す彼の顔は、私の知る限りこの旅で最もよい顔をしていた。昨日は死にそうな顔してたくせにまったくこの人は・・と思いながらも渋々引き受けてあげた。

本人の許可をいただいておりますので、ご満悦のF岡さんと素敵なリーシアのツーショットをご堪能下さい。

そういえばテクニカルチェックの後、テントのみんなでペルシャ系お姉さんの話で盛り上がっていたときも俺はリーシア派だ!ってひとり気を吐いていたよね。
この写真は彼の大のお気に入りとなったが、よく見るとリーシアのサングラスにちゃっかり私が映りこんでいる。よかったね、F岡さん!スリーショットだよ!

ご満悦のF岡さんとスタート地点に着いたが、急に尿意をもよおしてきたので脇に行って他の選手と横並びで用を足す。
すでに羞恥心などない。自転車レースのスタート前によく同様の光景を見ていた が、まさか自分がこうなろうとは。

本日もパトリック氏の長~いお話と、誕生日の選手を祝ってスタートのカウントダウン。
どうやらカウントダウンの開始はパトリック氏が適当に決めるらしく、本日は8時42分6秒のスタートとなった。

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