マトスポブログ

サハラマラソン参戦記録 vol.20(全4ページ)

さて、ワルザザート空港は市内から非常に近い。近いというか市内にある。寄り道しなければたぶん車で10分くらい。
近くて文句を言うわけにはいかないが、なんだか拍子抜けである。

さっき乗せたばかりの荷物を降ろしていると出入国のカードが回ってきた。入国時に炎天下の動かない入国審査の列で書かされたのと同じものだ。
あのときは事前に用意しておいた記入の手引書をもとに、ささっと書いて皆に回したのだ。
だがあの後、手引書は行方不明となった。ゆえに今回は自力で書かなければならないので出入国カードの解読を試みる。

分かるわけがない!
フランス語の標記もあるのでなんとなくは理解できるのだがやはり不安だ。結局内容が分かる方のカードを拝見させていただく。やれやれだぜ・・。
カードを書き上げて空港内に入る。む?そういえば成り行きとはいえ結局また外で書いていたことに気づく。
出発窓口は4つ。すでに長蛇の列。・・・これフライトに間に合うんだよな?まあチャーター便だし大丈夫か。※写真提供F岡さん

このたっぷりある待ちの時間を利用して、昨晩書いたメモを配り、また連絡先を教えてもらったりした。
このとき56番テントのS村さんやOさんにFacebookを始めてみてはどうかと勧められる。
Facebookではすでにサハラマラソンのコミュニティができているらしく、ここにいる多くはそれを利用して事前に情報交換などをしていたらしい。
私はSNSの類いを苦手とし、アカウントなど一つも持っていなかったのでちょっと考えてみますと生返事する。
ともあれ、そんなことをして出発手続きを待っていると、なんと”彼”が現れた。

そう!

パトリック・バウワー氏である!

せっかくなので一緒に撮っていただきました。私の顔のむくみも大分とマシになりました。
どうやら我々を見送りに来てくださったらしい。本当に身軽だなこの人。
選手達と記念撮影をしていたが、いつの間にやら姿が見えなくなっていた。さようなら、ミスターパトリック。

さて、たっぷり1時間程待って窓口に到達。処理はちゃちゃっと終わったのだが、スーツケースの重量の数値を見て驚愕する。
い、行きより重たくなっている・・。山ほど持ってきた食料はほぼ全てゼロになっているはずなのにである。
まあ心当たりはある。1.5Lのペットボトル一杯に詰まった砂とデザートローズ43個(さっき空港の店で追加で1個買った)が原因だろう。
重量制限にはなんとか引っ掛からなかったので問題なし!

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