マトスポブログ

サハラマラソン参戦記録 vol.17(全4ページ)

チャリティーステージスタート

スタートラインの雰囲気はいつもと違い非常に和やかだ。緊張感の様なものが全くない。
知り合った仲間と完走を讃え合い、写真を撮ったりなどしてスタートまでの時間を過ごしている。私はこっそりロキソニンを飲む。

パリのホテルで同室だった東京のK和田さんも無事完走されたので男の友情溢れる記念撮影。私の帽子のシルエットに違和感がある。

チャリティーステージでは本戦の選手以外の参加も認められているようで、
選手の家族などの他、モロッコの英雄でアテネ五輪・陸上1,500m走と5,000m走で金メダルを獲得されたヒシャム・エルゲルージ氏が参加している。
こんな小さな子供も選手である母親とともに参戦。ゼッケンは手書き。

スタートの9時30分が近づき、パトリック氏と進行のお姉さんが壇上に現れる。
幾人かの選手の紹介があった中、なぜか私の少し後方にいたデビルマンも紹介される。奴め、ここぞとばかりにその歌声を披露する。

スタートに向け「Happy」が流れ、みな踊り始める。パトリック氏もノリノリ。※外部リンク

そしてそのままスタート。今日だけは「Highway to Hell」を流さない辺り運営の芸の細かさが光る。※外部リンク

今日は記録とは関係がないので走る選手は小走り程度、大部分の選手は歩きで行進する。国旗を掲げている姿も多く見られる。

私はK池さんとF岡さんと一緒に歩く。F岡さんは足が相当痛いようでペースは彼に合わせる。
そのせいか私達の位置はみるみる下がり、最後尾近くとなる。
F岡さんは自分が遅いことに対してしきりにすまんすまんと謝る。私は「何言っているんですか!いいんですよ。」と爽やかな笑顔で応える。
後で知った話だが、このときF岡さんは自分に合わせてくれる私とK池さんに忝く思い、サングラスの中でこっそり泣いていたそうだ。
せっかくなので私もここで真実を暴露しておく。菩薩のようなK池さんはともかく、仲間思いで好青年ぶった態度を示した私だが、
実は私自身も足の痛みにより今のこのペースがギリギリだったのだ。F岡さんにかこつけて余裕ぶった振りをしていただけである。
という訳なんですよF岡さん。ごめんなさいね!笑

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