マトスポブログ

サハラマラソン参戦記録 vol.11(全5ページ)

頂上近くになると、人の流れは上ではなく左手に向かって進み始める。少し迂回するのだろうか?視界が開ける箇所に到達し、やっとその内容が判明した。
岩肌沿いを左に向かって滑落防止のロープが張られている。似たような光景を過去のサハラマラソンのビデオで観たことがある。こんな所をわざわざ通るのか・・。一難去ってまた一難。だがなぜか高揚する。
ここはさすがにストックをしまい、ロープに手をかける。

写真の人の流れの最上部がロープ区間にあたる。

だが一部を除けば、それ程たいしたことはない。※写真提供 旅人Mさん

岩肌を右折すると頂上が見えた。ロープはまだ終わらず、そのまま頂上に向け伸びている。

頂上付近のロープは位置が低く掴み難い。ストックの方がまだ登り易いはずだ。しまうんじゃなかった。この岩山ではストックの選択を誤ってばかりだ。
そして遂に頂きへと到達。開放感からか、みな笑顔がこぼれている。待ち受けていた公式カメラマンがその笑顔を逃さず写真に収めていた。彼らはヘリで来たのだろうか?

第1チェックポイントを出てなんと1時間近くが経過していた!とんだ道草を、そして体力を使ってしまった。
だが達成感はある。すでに1つのステージを終えたかのような心地だ。山頂は昨日同様、満足気な登山者の憩いの場と化している。
しかし今日はこのあと70km。本当になんという意地悪な主催者だ。日本人選手と笑顔で恨み節を言い合う。

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