マトスポブログ

サハラマラソン参戦記録 vol.11(全5ページ)

難所

最初の緩やかな登りは割れた瓦のような角ばった石が多い。肉を焼いたら美味しそうという理由でこのタイプの石を持ち帰った方の話を思い出す。
どうしよう?私も持って帰ろうかな・・。だが今日は既に木の枝丸を拾っているのだからと自分を納得させ諦める。
幾つかの起伏を越え、ようやく砂地が見えてきたのでiPhoneを取り出して岩山を撮影。
では、その威容をご覧いただこう。

けっこう近づいたはずだが選手の姿はまだ点にしか見えない。昨日まではすごいなー大きいなーと脇で眺めて走っていたこういう巨大な岩山を今日は登らなければならない。
回避は不可能なんだなと現実を受け入れ勾配のある砂地に突入する。傾斜が激しいため踏み込んだ先の砂が下に零れて足元が沈んでゆく。
ああ、マズい。大砂丘と同じ感覚だ。下りがない分、力を抜ける箇所もない。
縦列のペースが山に不慣れな私には速かったので、息が上がる前に一旦脇にそれて休息をとる。
何とかストックは出さずに砂地の中腹に到達。登ってきた方向を確認すると、遠くに小さく第1チェックポイントが見えた。

そして前方を確認する。ここから先の頂上までのルートがどうなっているのかようやく判明した。

やはり岩肌を登っていくのか・・。しかしすごい渋滞だな。時間のロスも大きそうだ。
後ろにはまだまだ選手は続いているので、早く赴かなければ選手の列はもっと長くもっと遅くなってしまうだろう。
踏ん張りどころだと考え、ストックを組み立て出発する。手に持っていた木の枝丸は左腰のストックの収納筒に差し込んだ。

岩肌に入ると列の速度が極端に遅くなる。前の選手に続いて安定していると思われる岩にストック立て、足を踏み入れる。
※写真提供 旅人Mさん

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