マトスポブログ

サハラマラソン参戦記録 vol.9(全4ページ)

それなりに時間はかかったものの平均勾配は12%と緩く、想像していたよりは易く頂上へ到達。
頂では登頂を終えたばかりの選手達が休息をとっていた。その顔はランナーというよりは登山者のそれであった。

好物のピスタチオとマカダミアナッツを齧りながら、ふくらはぎのストレッチを行う。
ちなみにピスタチオの殻は全て日本で剥いてきた。長く、そして地味な作業だった。

来た路を振り返ると、麓にはこれから登山を開始する選手の列が小さく見える。

さて、登りを終えれば当然下りが待っている。だがここの下りは楽なものである。
勾配こそ登りよりあるようだが、大岩がなく進路はどうにでも取れる。
下りの走行は得手不得手、好き嫌いがはっきりと分かれる。私は好きな方。ここは足元に注意し、楽しみながら駆け下りた。

山を下った先にはまた砂丘が待っている。規模は山の向こう側と同様にそれ程でもない。
進路を西にとり、約5km先の第2チェックポイントを目指す。

途中、遠方にテント群が見えた。私を含め多くの選手が第2チェックポイントと早とちりしてぬか喜びを味わったようだ。
テント群が大会とは無関係と気づいてから30分程歩いた後、唐突に砂丘が終わる。そしてそこには平地が広がっており、本物のテントと大会車両が待っていた。

※写真提供F岡さん

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